超音波エコー画像症例(全て当院の症例です)
上肢編
腱板断裂・滑液包炎・インピンジメント症候群
40代・50代での肩の痛みは四十肩・五十肩を疑います。しかし60歳以上で肩の痛みがある場合には肩の筋肉である腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の断裂を疑います。四十肩・五十肩では腕を上げきった最後に痛みがありますが、腱板断裂では腕を上げる途中で痛みがあり、上げきると痛みが和らぎます。60歳以上の腱板断裂の原因の4割は外傷によるものですが、残り6割は日常生活で自然と断裂します。
肩鎖靭帯損傷・肩鎖関節脱臼
歩行時や自転車走行時に転倒し肩を強打した際に損傷します。鎖骨と肩甲骨をつなぐ靭帯(肩鎖靭帯)や鎖骨と肋骨をつなぐ靭帯(肋鎖靭帯)が断裂します。時に鎖骨の外側がポコッと上に浮き上がる事があります。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩の前方または外側の長引く痛みの原因として上腕二頭筋長頭腱炎・腱鞘炎があります。リレーのバトンを受け取るように後ろへ腕を伸ばすと痛みが増強します。肩だけではなく、上腕の外側や時に前腕から手首にまで痛みが出現します。肩の腱鞘炎ですのでいわゆる使い過ぎ症候群です。炎症反応の動画はこちらで確認できます。
石灰沈着性腱板炎
肩を真横へ上げていく外転動作での痛みが強いのが特徴です。急性型の場合は前日まで全く症状がなく、朝起きると激痛で肩が上がらなくなります。10日前後で痛みは消失しますが慢性型の場合は数年にわたって肩の痛みが続き、年のせいだと石灰沈着に気が付かない場合もあります。好発部位は肩の棘上筋・棘下筋と呼ばれる筋肉内ですが、石灰は体の至る所に沈着します。
野球肘・離断性骨軟骨炎
野球をしていて肘の内側や外側に痛みを感じた場合、内側型・外側型の野球肘を疑います。自覚症状は圧痛・外反ストレス痛・可動域制限です。ただし外側型の野球肘は初期では自覚症状に乏しく、症状が現れた頃にはかなり進行して手術を必要とすることもある為、エコーによる早期発見が重要です。
外側上顆炎・テニス肘
肘の外側に痛みがあれば外側上顆炎(テニス肘)が疑われます。テニス選手に多い障害ですが、重いお鍋やフライパンを持つ主婦の方にも発症します。エコーでは短橈側手根伸筋の付着部の低エコー像と肥厚、外側上顆部の骨棘が見られます。炎症反応の動画はこちらで確認できます。
内側上顆炎・ゴルフ肘
肘の内側に痛みがあれば内側上顆炎(ゴルフ肘)が疑われます。エコーでは付着部の低エコー像が見られます。テニスのバックハンドでは外側上顆炎をフォアハンドでは内側上顆炎を発症します。
肘関節捻挫・打撲・Fat pad sign
転倒して手をついたり、肘関節を直接強打するなど比較的強い力が加わると関節内に血が溜まります。肘関節は関節包と呼ばれる袋に包まれていてそこに血腫が貯留します。エコーではFat pad sign(ファットパッドサイン)と呼ばれます。Fat pad signが確認された場合、小児では上腕骨顆上骨折、大人では橈骨頭・頚部骨折を強く疑います。レントゲンでは写らない骨折(occult fracture)もあるため非常に重要なサインです。血腫の量が多い場合は針で穿刺・吸引します。
指の腱鞘炎・ばね指
正常な腱は楕円形ですが、炎症を起こした腱は肥大し円形になります。また腱周囲の腱鞘に水が溜まり黒く描出されます。発症頻度は第1→3→4指の順です。腱が肥大するとプローブからの超音波が乱反射してうまく返ってこない為に一部が黒く描出されるdark
tendon signが見られます。※tendon=腱
ドケルバン腱鞘炎
手首の親指側の腱鞘炎です。スマートフォンの普及で学生~年配の方まで幅広く見られます。手首を小指側に曲げたり、手首を手のひら側に曲げて親指を大きく開くと痛みが誘発されます。エコーでは腱の周囲の低エコー像(黒)や腱の肥大が確認できます。
手首の甲のガングリオン
腕立て伏せのような形で手をつくと手首の甲側に痛みがある場合、ガングリオンが疑われます。ガングリオンは浅い所にできると体表からでも膨らみが確認できますが、上図の様に腱の下にできたオカルトガングリオンは体表からでは確認できません。レントゲンでは異常なしと言われます。通常ガングリオンは3年で約80%が自然消失します。
突き指・掌側板損傷
球技でボールが指先に当たった場合などにつき指が起こります。単なる突き指と軽視しがちですが、重症例では剥離骨折を起こしていたり、手のひら側の関節に紫色の皮下血腫が見られる場合には掌側板(しょうそくばん)と呼ばれる線維軟骨組織が損傷している可能性があり、適切な処置が必要です。
手指の側副靭帯損傷
バレーボールのブロック動作や指を突いての転倒などで損傷します。一番外側にある人差し指や小指の第2関節に好発します。受傷後の初期固定が不十分だと腫れがなかなか引かず、数ヶ月しても指が曲げられずに受診される方もおられます。
母指MP関節・尺側側副靭帯損傷
親指をついて指が人差し指とは反対側に強く曲げられると、親指の第2関節の靭帯が損傷します。スキーを滑っていて転倒した際にストックが手から離れずに損傷する事が多い事から別名『スキーヤーズ・サム』とも言われます。サム=親指。つまむ際の力が入らなくなったり、関節に不安定性が残存する事もある為に、注意が必要です。
下肢編
膝関節水腫
膝を曲げるとお皿の周辺が痛い場合は関節の袋(関節包)に水が溜まっている可能性があります。
膝を曲げると袋の中の水は移動するため、膝の裏側や外側など痛みの場所は変化します。
変形性膝関節症
膝の内側の痛みがあれば変形性膝関節症を疑います。軟骨がすり減り、骨が変形します。
エコー検査では変形の有無・炎症の有無を確認できます。
膝蓋大腿関節症
膝のお皿の骨(膝蓋骨)がその下にある大腿骨とすれる・ぶつかる事で痛みが発症します。ランニング・ロードバイク・階段昇降動作などで症状が発症します。最初は膝を屈伸する際の膝の皿の裏側の違和感や引っ掛かり感から始まり、進行すると痛みが出現します。
膝関節の炎症
エコー検査では膝関節の炎症もパワードプラと呼ばれる機能を使い確認可能です。
炎症が起こっていると本来は無いはずの異常な血管が赤く描出されます。
膝蓋前皮下包炎・滑液包炎
転倒して膝を強打したり、膝立ちでの家事動作の繰り返しで膝のお皿の前にある滑液包と呼ばれるクッションに炎症が起こり中に水が溜まります。お皿の前がプクッと膨れます。別名『女中膝』とも呼ばれます。炎症反応の動画はこちらで確認できます。
膝蓋腱炎・ジャンパー膝
膝蓋腱炎・膝蓋靭帯炎はバレーボールなどのジャンプ動作で発症するため別名ジャンパー膝とも呼ばれます。トレイルランナーが転倒し膝を強打した際にも好発します。重症化すると膝蓋骨や脛骨付着部の低エコー像(断裂)や腱の肥厚、また炎症による血管増生が見られます。
大腿四頭筋の肉離れ
ダッシュ動作や急な方向転換で太ももの前面に痛みを感じた場合、大腿四頭筋と呼ばれる4つの筋肉のうち、大腿直筋と呼ばれる筋肉に肉離れが起こっているかもしれません。エコーでは筋肉の断裂と血腫が確認できます。
ハムストリングス肉離れ
短距離ランナーに多い大腿後面、ハムストリングスの肉離れです。中等症や重症例では血腫の確認が可能です。軽症例の場合はエコーで異常は確認できません。上記の症例は受傷後3~4ヶ月しても痛みが取れないため受診。通常肉眼での皮下出血は受傷から2~3日後に確認できます。
ふくらはぎ・腓腹筋の肉離れ
急なダッシュ動作やスピード練習で発症します。中高年に好発します。多くはふくらはぎの腓腹筋の内側に発症します。筋線維が途中で断裂するのではなく、筋肉を包む筋膜から剥がれるように損傷します。剥離した部分には血腫が見られます。通常肉眼での皮下出血は受傷から2~3日後に確認できます。
急性アキレス腱炎
急性のアキレス腱炎では踵骨後滑液包の水腫と著明な血流信号がみられます。
痛風や関節リウマチでも同様の症状がみられます。
慢性アキレス腱炎
慢性アキレス腱炎の場合は腱が肥厚し表層部に低エコー像がみられます。
慢性アキレス腱炎により組織の変性がおこるとアキレス腱断裂を発症するリスクが高まります。
踵骨後滑液包炎
アキレス腱と踵の骨の間には滑液包と呼ばれるクッションが存在します。この滑液包がランニングなどの激しい運動による摩擦で炎症を起こすと中に水が溜まり無エコー(黒)に描出されます。長引くアキレス腱周囲の痛みの原因になります。
踵骨棘・アキレス腱付着部症
アキレス腱が踵の骨に付着する部分に繰り返すストレスがかかり続けると骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の増殖が見られます。アキレス腱付着部症では踵の骨の上を押すと痛みがあります。
ベーカー嚢腫
膝の裏側の内側にピンポン玉のような“しこり”があればベーカー嚢腫を疑います。
中年以降の女性に好発します。小さいものから大きいものまで様々です。
症状が無ければ治療の必要はありませんが、神経鞘腫など他の腫瘍との鑑別が必要です。
ファベラ(膝窩部痛)
ファベラとは膝裏の外側(腓腹筋外側頭内)にある種子骨と呼ばれる小さな骨です。全員に存在するわけではなく、報告により約10~15%の方に存在します。ファベラが存在してもほとんどの場合、症状はありません。しかしごく稀に①ファベラにおける鋭い疼痛②限局した圧痛③膝伸展時痛の3症状がみられる場合はファベラ症候群を疑います。膝裏のストレッチを続ける事で痛みは消失しますが、頑固な痛みに対しては摘出術が行われる場合もあります。
後脛骨筋腱炎・足首の腱鞘炎
足首のくるぶしの周囲に痛みがあれば腱鞘炎を疑います。くるぶし周囲の腫脹と圧痛が特徴です。市民ランナーではオーバープロネーションによる内くるぶしの後ろや下の後脛骨筋腱炎やシューズの紐の締めすぎによる前脛骨筋腱炎・長母趾伸筋腱炎が多く見られます。炎症反応はこちらへ。
足底腱膜炎
かかとの親指側に着地の際に痛みがあれば足底腱膜炎を疑います。朝の第一歩目の痛み(first step pain)が特徴です。正常な足底腱膜は厚みが4mm未満ですが、足底腱膜炎では4mm以上に肥厚します。また踵骨付着部での腱の肥大が見られます。足底腱膜内にしこりがあれば足底線維腫なども疑います。
足首の捻挫・前距腓靭帯損傷
足首の捻挫で最も損傷を受ける靭帯が前距腓靭帯です。エコー検査では靭帯の断裂の有無を確認できます。特に子供では剥離骨折を合併するリスクが高い為に要注意です。初期の適切な治療が重要です。炎症反応の動画はこちらで確認できます。
脛腓靭帯損傷
一般的な足首の捻挫として見逃され、なかなか治癒しない比較的稀な靭帯損傷です。詳細な圧痛の部位や脛腓靭帯損傷を疑った徒手検査を行う事で診断はつきますが、エコーでは損傷や炎症の程度が確認可能です。但し脛腓靭帯損傷では骨折を合併している事も多い為注意が必要です。
脛骨・腓骨剥離骨折
足首を捻挫した際に、靭帯に牽引されて内くるぶしや外くるぶしの先端が剥離骨折する事があります。ある統計では10歳以下:77% 11~14歳:19% 15~18歳:13%で剥離骨折が発症すると言われています。一般に子供の場合、靭帯よりも骨の方が弱い為、捻挫をすると靭帯断裂よりも剥離骨折が多く発症します。炎症反応の動画はこちらで確認できます。
衝突性外骨腫
別名・フットボーラーズアンクルとも呼ばれ、サッカー選手に多い足首前方の痛みを誘発します。多くは足首の捻挫後に関節が緩くなり不安定な状態のままでプレーを続けると骨と骨とが衝突して、その修復過程で骨増殖が起こります。足首の前方の骨に骨棘ができると、それが邪魔になり足首の背屈制限(上に曲げられない)の原因にもなります。
リスフラン関節靭帯損傷
足の甲、特に第2趾に沿って痛みがある場合はリスフラン関節靭帯損傷を疑います。つま先立ちのような状態で体重をかけると痛みが出現します。単なる捻挫と見過ごされやすい少し特殊な靭帯損傷です。
強剛母趾
足の母趾を上に反らした際に、母趾の甲側に痛みがあれば強剛母趾(きょうごうぼし)を疑います。
簡単に言うと足の趾の関節の変形性関節症です。跪座(きざ)と呼ばれる体勢で痛みが出現します。
母趾種子骨障害・分裂種子骨
足の母趾の裏側(母趾球部)に痛みがあれば種子骨(しゅしこつ)と呼ばれる小さな骨に炎症が起こっているかもしれません。時に種子骨が割れて分裂しています。分裂していても症状のない方も沢山おられます。
その他
ガングリオン
ガングリオンとはゼリー状の内容物が詰まった腫瘤です。手の甲などにできる事が多いです。
症状が無ければ経過観察で構いませんが神経を圧迫すると痛みや痺れが起こります。
体表からはわからないオカルトガングリオンが手首の痛みの原因になることもあります。
3年間の追跡調査で約8割が自然に消滅します。但し再発もよく起こります。
粉瘤・アテローム
背部にできた小さな腫瘤。表在性で境界明瞭で底面後方エコーの増強がみられ粉瘤を疑います。ガングリオンの場合は内部は著明な低エコー像ですが、粉瘤はやや高エコー像に描出されます。
“しこり”や“こぶ”は悪性の腫瘍の場合もありますので、表在性 or 深在性・輪郭が整 or 不整・嚢胞性 or 充実性・内部が均一 or 不均一・大きさは5cm以上
or 以下・血流信号の有無・可動性の有無・痛みの有無などを評価する必要があります。
神経鞘腫
末梢神経由来の代表的な良性の軟部腫瘍です。膝裏にできた場合は“しこり”として触知され、ベーカー嚢腫との鑑別が必要です。神経鞘腫は押すと痛みがあったり、叩くと足先まで電気が走るような痛みがあります。場合によっては手術で切除します。
半月板嚢腫・メニスクスガングリオン
半月板が断裂しそれに伴って嚢腫と呼ばれる袋ができることがあります。主に加齢による水平断裂で発生しやすいと言われています。但しエコーでは半月板の損傷は一部を除き描出できません。膝が引っ掛かる(キャッチング)や膝が曲がったまま伸びなくなる(ロッキング)の症状があればMRI検査が必要です。
半月板亜脱臼
変形性膝関節症になると骨と骨との隙間が狭くなります。するとその間にあるクッションの半月板が外に押しやられるように飛び出します。これが半月板の亜脱臼です。座った状態では亜脱臼がなくても立った状態で膝に体重がかかると亜脱臼がみられる方もおられます。
打撲・血腫
自転車での転倒や階段からの転落、またコンタクトスポーツによる打撲でしつこい痛みが続く場合、筋肉内に出血が起こっている可能性があります。筋肉は筋膜によって包まれていますが、筋膜外であれば体表から容易に青あざとして確認できます。しかし筋膜内での出血の場合には体表からは分からない事があります。上記のエコー画像でも筋肉内に黒い血腫が確認できますが、体表からは全くわかりませんでした。
骨化性筋炎(異所性骨化)
サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツで主に大腿の前面を強打(ももかん)すると筋肉内に血の塊である血腫(けっしゅ)が形成されます。その後痛みを我慢して無理に運動したりすることで血腫内にカルシウムが異常に集積し、本来あるはずのない所に骨が作られます。(異所性骨化)筋肉の中に骨ができてしまうと運動時の痛みや圧痛、可動域の制限などが出現します。安静が重要で、重症例ではスポーツ復帰に6ヶ月以上は必要です。レントゲンでは骨化が確認できるまでに1ヶ月程必要ですが、エコーでは早期に確認可能です。
体内の異物
自転車で転倒して肘を擦りむき負傷し病院で処置されました。しばらくしてから肘の後ろに膨らみを自覚。押すと痛みがあり、肘をついたりしても痛みがある。エコーでは皮下に異物らしきものが描出されています。病院でしばらくは経過観察と言われましたが受傷後1年してから除去手術。中の異物は傷口から入った小石でした。
上腕骨大結節骨折
転倒などで肩部を強打すると上腕骨の凸部である大結節を骨折します。上記症例はレントゲンでは異常が確認できず、MRIにて確定診断されました。エコーでは小さな骨片や炎症反応が強く見られます。
肋骨骨折
転倒などして脇腹を強打すると肋骨骨折を発症します。レントゲンでの肋骨骨折の診断率は40~60%と言われており2人に1人は見逃されてしまいます。一方、超音波検査では85%なのでレントゲンでは異常なしと言われても骨折を確認できる事が多々あります。ただし複数の肋骨が折れていたり、1本の肋骨が複数部位で折れている場合はCT検査などがおすすめです。
踵骨前方突起骨折・二分靭帯損傷
足首の捻挫では一般的には前距腓靭帯が損傷しますが、場合によっては二分靭帯と呼ばれる靭帯を損傷します。更に二分靭帯に引っ張られるように踵骨前方突起と呼ばれる骨の出っ張りが裂離骨折を起こす事もあります。レントゲンではなかなか見つけづらく、骨には異常なしと診断される事が多々あります。CTでは確実に診断できますが、足首の捻挫で初めからCTを撮影することは稀で、エコー検査であれば簡単に描出することが可能です。
中足骨骨折
足の甲に掃除機を落とし負傷。病院で2回レントゲンを撮るも骨折は確認できず。随分と腫れが強いので当院を受診。エコーではしっかりと骨折と炎症反応が確認できます。足の骨はレントゲンでは複数の骨が重なり合うため骨折を確認できない事が多々あります。
足趾の骨折
車のタイヤで足を轢かれて骨折した症例。レントゲンでは骨折がわからず、エコーで骨折を疑い、CT検査で確定しました。エコーではわずか数ミリの骨片も描出可能です。
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