足首の捻挫
捻挫(ねんざ)とは
捻挫とは骨と骨とをつないでいる靭帯を伸ばしたり断裂したりする怪我を指します。足首の場合は主に内返し捻挫によって外くるぶしの周囲にある靭帯を損傷します。ちなみにアメリカ国内では1日あたり2万人以上が足関節捻挫を発症しています。
足首には沢山の靭帯が存在しますが、『あしのねんざ』と言えば一般的には前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)と踵腓靭帯(しょうひじんたい)の損傷を指します。
下の動画のような形で受傷します。初期治療が不適切な場合には靭帯断裂後に足首の不安定性(ぐらぐらした感じ)が残存し捻挫を繰り返したり、骨と骨とが衝突して軟骨損傷などを合併します。
靭帯を損傷した際の痛みの場所
前距腓靭帯や踵腓靭帯を損傷すると下図の所に圧痛(押したときの痛み)があります。
ただし前距腓靭帯や踵腓靭帯の損傷以外にも二分靭帯損傷・前下脛腓靭帯損傷・リスフラン靭帯損傷・三角靭帯損傷・腓骨裂離骨折・距骨裂離骨折・踵骨前方突起骨折・距骨外側突起骨折・第5中足骨骨折など、数多くの鑑別疾患がありますので自己判断は危険です。
捻挫のエコー検査画像
正常な前距腓靭帯は外くるぶしから斜め下に綺麗な直線を描きます。
靭帯を損傷すると直線ではなく曲線になり綺麗に描出されません。
下図は損傷像と正常像を並べた画像です。
エコーでは炎症の有無を確認できます。赤や青は炎症を示しています。
炎症反応の動画はこちらで確認できます。
また靭帯に引っ張られることにより裂離骨折(れつりこっせつ)を起こす場合もあります。
内返し捻挫での腓骨の裂離骨折の割合
10歳以下:77% 11~14歳:19% 15~18歳:13%
年齢が低い程、靭帯の断裂よりも裂離骨折を起こします。
靭帯の強度よりも骨の強度の方が弱い小学生の足首の捻挫の7割は裂離骨折を伴います。
捻挫した場合の対処方法
受傷直後はまず氷水などでアイシングをします。20分程冷やしたらしばらく離し、皮膚の感覚が戻ってきたら再度冷やします。炎症のピークはおよそ48~72時間後と言われています。2~3日程度は継続しましょう。ただし寝ている間にはアイシングはできませんので市販の消炎鎮痛作用のある湿布を貼り、炎症物質が作られるのを防ぎます。サポーターなどがあれば足首が動かない様にしっかりと固定しましょう。
治癒までには靭帯損傷の程度にもよりますが早くて1週間、遅ければ3ヵ月程度はかかります。受傷直後は見られない皮下出血は3~5日後に重力に従って降りてきて『かかと』や『ゆびさき』に出現します。
西院かんな整骨院での足首の捻挫の治療
当院ではまずエコー検査で損傷の程度を確認します。そして炎症や腫れを抑え組織の修復を促進する目的で超音波治療器を使って治療を行ないます。超音波治療器のプローブと呼ばれる先端からは1秒間に300万回の音波振動が照射されます。
またREBOX(レボックス)と呼ばれるマイクロアンペア電気治療器で細胞レベルで活性化を促し早期の治癒を目指します。
足首の捻挫で整骨院、接骨院、整体院をお探しの方は“西院かんな整骨院”へ。
京都市|中京区|右京区|下京区から多数の患者様がご紹介や口コミで来院されています。