膝痛治療
変形性膝関節症
膝の痛みの原因の一つとして関節の軟骨がすり減って骨が変形する変形性膝関節症があります。膝の関節は左下の図のようになっていて、右下の変形性膝関節症のレントゲン写真では関節の隙間が狭くなり、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の変形が見られます。特に膝の内側に多く発症します。
西院かんな整骨院では超音波エコー検査装置を使って膝の変形の有無を確認できます。
下左図は正常の膝関節の内側です。関節の輪郭は滑らかな曲線を描いています。
下右図が変形性膝関節症です。骨が飛び出てしまっているのがわかります。
膝に水が溜まる
膝の痛みの原因の一つとして関節に水が溜まる関節水腫があります。膝関節は下の図のように関節包(かんせつほう)と呼ばれる袋で覆われています。世間一般に言われる“水”は医学的には”関節液”と呼ばれ、正常の膝関節にも少量存在します。しかし関節に炎症が起こるとその関節液が過剰に作られてしまいます。関節包は前と後ろがつながっています。なので膝を深く曲げたりすると水が移動し膝の前や後ろに痛みが出現します。エコーでは右図のように確認します。
下左図は正常の膝関節です。白矢印の袋は写っていますが、水は見られません。
下右図が膝に水が溜まった状態です。エコーでは黒い像は液体を意味します。
膝に炎症が起こっている
エコー検査ではパワードプラと言って、血管を描出する機能があります。この機能を使うことで炎症が起こっているかどうかを確認できます。
組織が損傷すると損傷した組織を治そうと周りから血管が集まってきます。そして修復し終わると2週間くらいで自然に消失します。しかし修復が終わる前にまた新たなストレスが加わると血管が消失せずにさらに新たな血管が集まってくるを繰り返し、そこに異常な血管の集まりが出来上がってしまいます。いわゆる”使い過ぎ”の状態です。
炎症でできたこれらの異常血管は全く役に立たない血管どころか、これが痛みの原因となります。なぜなら血管の周りには必ず神経が並走しています。つまり異常血管が沢山あるということはそれ同じく痛みを感じる神経も沢山あるという事です。なのでそこは痛みに対して敏感になっています。
下の図は同じ方の痛みの有る方の膝と無い方の膝を比べています。
左図は痛みの無い膝のパワードプラ画像です。異常血管は全くみられません。
右図は痛みの有る膝の画像です。赤い異常血管が沢山描出され、炎症が起こっています。
2~3ヵ月以上続く長引く痛みの原因のほとんどはこれらの異常血管だと言われています。そこに血管がある限りなかなか痛みが消失しません。一般的に押して痛みのある場所にはこのような異常血管が必ずあると言われています。このように痛みは目で見る事ができるのです。
その他の鑑別疾患
膝の痛みの原因はそれ以外にもンナー膝・ジャンパー膝・腸脛靭帯炎・鵞足炎・膝蓋靭帯炎・自転車膝・オスグット病・半月板損傷・膝蓋下脂肪体炎・内側側副靭帯損傷・前十字靱帯損傷・滑膜炎・滑液包炎・ベーカー嚢腫...など数多く存在します。
最近では自転車(ロードバイク)による膝の痛みを訴えて来院される患者様も増加しています。当院では徒手検査やエコー検査によってそれらを鑑別しそれぞれの症例に合わせた施術を行っております。何よりもまず原因をしっかりと特定する事が大切だと思うからです。
西院かんな整骨院での治療
○膝まわりの硬くなった筋肉をマッサージでほぐす
○ストレッチで短縮した筋肉をしっかりと伸ばす
○関節運動療法でスムーズな関節の動きを出す
○正しい姿勢を獲得する(背骨・骨盤矯正)
○負担軽減のためにKTテープを貼る
○治療用の超音波照射で炎症や腫れをおさえる
などを中心に膝の痛みの施術をおこなっております。
膝の痛みで整骨院、接骨院、整体院をお探しの方は“西院かんな整骨院”へ。
京都市|中京区|右京区|下京区から多数の患者様がご紹介や口コミで来院されています。